• 私たちの脳は、アルツハイマー病の原因物質である可溶性A?オリゴマーから神経細胞を防御するためのソマトスタチン(SST)-ネプリライシン(NEP)システムを持っています。しかし、脳の老化は、記憶形成に不可欠な海馬神経ネットワークを構成するGABA作動性神経のSSTおよびNEP両遺伝子の発現を低下させ、海馬の防御システムの脆弱化を招きます。今回、私たちは、機能性食品と知られているローヤルゼリーを老齢マウスに飲ませると、海馬神経で起こるSSTおよびNEP両遺伝子の発現低下を回復させることを企業と共同で発見し、Journal of Functional Foodsに論文を発表しました(2018年10月)。この発見はアルツハイマー病の発症予防の可能性を示唆するものであり、さらなる検証を進めています。
  • 脳疾患の発症原因の研究成果を特許出願しました(2018年3月)
  • V-1の細胞生物学的意義についてはNature リビュー誌(Edwards et al. Nature Reviews Molecular Cell Biology. 15:677-689, 2014)で取り上げられました(2014年10月)
  • 第87回日本薬理学会年会にて川畑伊知郎助教が年会優秀発表賞を授賞しました。(平成26年3月21日)
  • 山國徹が第63回日本東洋医学会学術総会ランチョンセミナーで「ノビレチン高含有陳皮エキスの抗認知症作用」について講演しました(平成24年7月1日)
  • 漢方生薬であるノビレチン高含有陳皮がアルツハイマー病の認知機能障害の進行を抑える可能性を報告した論文(Seki et al.)がGeriatr. Gerontol. Int.に受理されました(平成24年4月24日)
  • 本学医学系研究科の関 隆志講師と共同で進めている「陳皮の抗アルツハイマー病作用のPOC取得を目指す臨床試験」が東北大学未来医工学治療開発センターの研究シーズとして承認されました。(平成23年1月31日)
  • 「NHKニュースおはよう日本」で私たちの研究室で行われている「ノビレチン高含有陳皮の抗認知症作用に関する研究」が紹介されました(平成22年10月22日)